暗闇の中の光

数年ぶりに、受けた特別のセミナー

のことを思い出してしまった。

4日間ぐらいだったと思うが、

ずっと目隠しして、生活をする

体験をした。



その時の不思議な感覚は、建物の

形とか、構造は何となく感じていた

のに、人間の気配は一切感じれなかった。



一度見たスペースだったので、感覚は

残っていた。非常に鮮明に空間を覚えていた。


しかし、何も覚えていない庭に出たとたん、

何も分からない暗闇の世界だった。



そのセミナーのもう一つの記憶は、

食事の新たな味発見と人間の手の

易しさだ。眼の見えない人間同士

の優しさ。アシスタントたちの手の

易しさ。暗闇の中でさまよっている

孤独な自分が、人に出会った時の

感動はなかなかのもの。



日本はどこに行っても過剰な光の

国だと感じる。電気の無駄使いが多く、

電力の消費もとてつもない。あのような

体験をすれば、少なくとも一週間ぐらいは

光を消しても、決して不安にならないだろう

と思う。



今度2週間のコースが出来たという情報を

見つけた、是非再び岩屋堂にこもりたい。


暗闇を照らす光に感謝！


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