心臓と対話することは天職に関係あるか？

そんな、心臓の音を聴いたり、

風景を視たりして、失業した人には

関係ないと思うことは、自然かもしれない。

こんなものに時間を使うなら、一社多く

まわってなんとか就職口を見つけた方がいい、

と思うのも自然かもしれない。

ところが、約６年前に、知り合いの高校生娘が

進学に悩んだり、家族に悩んだりして、拒食症に

なった。彼女は、以前、私が開催したセミナーに

参加したことがあったので、直ぐに、彼女が

認識していた課題を聞くことができた。

二人で座って、彼女にリラックスしてもらって、

体内への旅をしてもらった。心臓が言い分を

伝えたし、のど、食道、胃、腸。其々の臓器に

感情が隠れていた。しかも、食事と直接に関係ある

感情ではなく、親に対する怒りが中心だった。

最も悪さしていたのは、親に対して怒っているのに、

怒りを抑えなければならないと思い、そのような感情を

親に悟ってもらいたくなかったので、怒りを抑えられるために、

違うものに集中する必要を感じていた。結果として、胃に

全ての緊張を集中させていたから、拒食症になってしまった。

徐々に感情と向かい合ってもらい、太陽の光線で、

暗い気持ちを明るくしてもらって、彼女の顔の表情が

見る見るうちに和んで、最後は泣き崩れて、拒食症に

逃げる必要がないことに気づき、これから必要な食事を

することに彼女自身が決めた。

臓器に隠れていた感情をほぐしたら、彼女の進学も

不思議と見えてきた。迷わずに彼女は医学大学に

入学することを決めた。

現在は、少々の難関を乗り越えて、彼女は、

医学大学で勉強している。しかも、脳外科

の専門医を目指すと言っている。彼女の眼には

迷いは無い。自分の体内の旅をして、感情を

一つ一つ解放させて、脳と体の関係に興味が

動いた。もともと医学に興味があったこともあって、

あの瞬間で、医学への挑戦が最終的に決まった、

とのこと。

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