会社のストレスを和らげてくれる天職

天職ってなんだろう?


毎日朝おきて、朝食たべて、通勤だ。

会社にたどり着いた時、すでに疲れている。


仕事を夜までやって、夜家に帰って、夕飯を食べて、寝る?

不況だから、飲み会の数は減ったし(?)



このような生活を繰り返すと、たまたま仕事が好きならば

まだいい方だが、好きじゃない仕事を一日やって、寝てまた

やるのは、空しい。「何のために生きているの?」とふっと

考えてしまう。


趣味は?

あるけど、時間がないからあきらめた。


じゃ、周りの世界が見えなくなるほど

打ち込める好きなことってある?



天職は夜寝る時に、また仕事がやりたくて

仕方がないから、朝は早く来ないかなと

夜、気づくとわくわくしている自分がいる

状態を指している。



天職に就くと普段ストレスとして感じていた

仕事でも、ストレスなしで楽しくやってしまう。



昔思い出してしまう。

セミナーで講師やることは飯より好きだと

言えると思う。会社で待ちに待って、やっと

教育グループに異動して、スウェーデン

教育のワークショップを開催することになった。


当然すべての準備を自分でやらなければならないし、

世界中の参加者を読んで、彼らが無事に会場に到着

できる準備もしなければならない。


ところが、当時は、こんな面倒くさいことはやれるか

と思う時代だった。内心、上手く参加者、ホテル等々

の調整はできるのかなと最初気になった。


しかし、セミナーの中身を準備し始めたら、知らないうちに

参加者のリストは完璧に完成したし、ホテル側と細かく

調整もできたし、交通手段の確認等々も上手くいった。


大きな行事をやる時は多い場合何か予定外の事がおこることは

理解しているので、ヨーロッパらしく、ホテルスタッフは

サービスの概念が最後まで分かっていないので、ちょっとした

備品不具合が一回あっただけで、ワークショップは成功で

終わった。そして、知らないうちに苦手の事務的な手続きも

無事に終わり、手続きのストレスより、セミナーで講師を

存分にやれたことの喜びははるかに強かった。



結局、天職というのは、自分の趣味、好きなことをいい収入に

換えることだ。


ただ、好きなことは、意外と、今、自分が最も苦手としている仕事

にも関係があるということを理解する必要はある。



好きなセミナーの場合、苦手としていた事務的な手続き・準備は

自分の最も苦手な仕事だと長い間考えていた。ところが、なぜか

人の出張、VIPの受け入れ、人の住まい探し、学校探し、学校つくり

(海外で子供が通えるインターナショナル・スクールがなかったので

作ってしまった)まで担当することになって。最後は国王級の訪問まで

準備する仕事を経験してしまった。9年間苦手と思っていた仕事を毎日

やってきて、最近は、大きな声で認めたくないけど、このようなイベント

企画とその準備、実施は実は好きだったといことに気付き始めた。



天職だとまでは言えないが、天職をしっかり支える仕事だという意識は

受け入れ始めた。



天職を探す過程で、好きなことはもちろん、苦手だと思っている仕事も

かなり真剣に顧みる必要はある。同じような「苦手」な仕事がどこに行っても

付きまとってくるということは、自分に必要な仕事だという意識をするように

したい。



人も一緒。同じタイプの人に繰り返し、繰り返し出会って、逃げる。

もうあの嫌な奴から解放されたと思うと、もっとひどい、同じ苦手な

タイプの人が現れる。


このような繰り返しに現れる同じような嘆きや喚きがあると、

そこに自分に対する重要なメッセージがある。